雄飛 六十一 モスクワ大学を訪問した十三日の夕刻には、「日ソ学生友好の夕べ」が開催された。大学 正面広場で行われた、平和の天使・富士鼓笛隊の華麗なパレードで幕を開け、その後、同 大学の文化宮殿に会場を …
雄飛 五十六 「メキシコの詩心に思うこと」――それが、グアダラハラ大学での山本伸一の記念講演の タイトルであった。彼は、“ 太陽と情熱の国 ”メキシコの人びとの独特な心の豊かさにふ れつつ、そこにある …
雄飛 五十一 前年十月、アメリカで教学の研鑽を呼びかけた山本伸一は、今回の訪問でも自ら率先垂範 して御書を拝し、指導していった。 世界教学最高会議では、『行学の二道をはげみ候べ し、行学た(絶)へなば …
雄飛 四十六 ワシントンDCに続いて訪れたシカゴでは、十二日、市内のマダイナ公会堂に五千人のメ ンバーが喜々として集い、シカゴ文化祭、そして記念総会が行われた。 二十年前、山本伸一がシカゴを初訪問 …
雄飛 四十一 「忘れ得ぬ同志」は、七月二十九日から連載を開始した。 そして、小説『人間革命』第十一巻が、八月十日から週三回の連載でスタートしたのであ る。第一章のタイトルは「転機」とした。 ―― …
雄飛 三十六 山本伸一は、岐阜文化会館から各務原文化会館に移動した。ここにも、彼の岐阜訪問を聞 いた大勢の同志が集い、会館は人であふれ、玄関から入ることはできなかった。 「よし、自由勤行会をやろ …
雄飛 三十一 五日の午後、山本伸一は、まず、大阪の男子部部長会に出席して指導した。 「地道な戦 いのなかに人生の開花がある。青年時代は悩みと葛藤の日々かもしれない。しかし、焦る ことなく、着実に、 …
雄飛 二十六 関西文化会館では、会長の十条潔が出席して、既に記念勤行会が始まっていた。山本伸一 は、会場である同会館の三階に向かい、勤行会の最後に入場した。皆、今か今かと、伸一 の登場を待っていた …
雄飛 二十一 三十日の夕刻、山本伸一は福岡市博多区の九州文化会館(後の福岡中央文化会館)に着い た。 車を降りて最初に向かったのは、会館に集って来た同志のところであった。 多くの人たちは、会館に …
雄飛 十六 新しき世紀へ、新しき戦いは開始された。 四月二十九日の午後一時四十分(現地時間) 山本伸一たち一行は、上海虹橋空港を発ち、帰国の途に就いた。伸一が向かった先は、 九州の長崎であった。 …