〈永遠なれ「3・16」 広宣流布記念の日65周年〉
2023年3月6日
小説『新・人間革命』第26巻「奮迅」の章から
(内田健一郎画)
三月の
十六日の
この佳き日
同志は忘れじ
創価の歴史を
「原点の日」を大切にする団体は強い。いかなる時代の転変にも流され
ず、常に春の如く新鮮な活力に満ちて、再生し発展できるからだ。
「三・一六」それは──
「広宣流布の闘魂」を継承する日である。
「正義の王者の誇り」に奮い立つ日である。
「師弟不二の完勝」へ出発する日である。
あの日あの時、わが師・戸田城聖先生は師子吼なされた。「創価学会は宗教界の王者なり」と。それは、七十五万世帯の妙法流
布の願業を成就なされた偉大な師の大勝利宣言であった。
御聖訓には、「天・地・人を貫きて少しも傾かざるを王とは名けたり」(全1422・新2032)と仰せである。
王者の富士の如く、何があっても微動だにしない。何ものも恐れず、広宣流布の大遠征へ舞いゆく王者の宝冠が、弟子に授けられ
たのだ。
「戸田の弟子ならば、みな師子王の子だ。師子は、鍛えれば鍛えるほど、逞しくなるのだ!」
式典それ自体が、最後の薫陶であり、訓練となった。一切の責任を担ったのは、私である。
殉教の
決意で恩師を
護らむと
血潮は燃えたる
偉大な この日よ
◇ ◇ ◇
「三・一六」の儀式を終えたあと、戸田先生は私をじっと見つめられた。その目には烈々たる光が宿っておられた。そして先生
は言われた。
「我々は、戦おうじゃないか!」
この師の永遠の大闘争宣言は、私の生命の律動そのものになっている。私には、毎日が「三・一六」であり、「広宣流布の戦闘の
日」である。
師も弟子も
富士の如くに
勝ち戦
(「大白蓮華」巻頭言集『栄光への指針』所収、「栄光の『3・16』 完勝の王者の舞を!」)