〈永遠なれ「3・16」 広宣流布記念の日 65周年〉
2023年3月4日
小説『新・人間革命』第3巻「平和の光」の章から
(内田健一郎画)
今月は3・16「広宣流布記念の日」65周年。1958年(昭和33年)
3月16日、第2代会長・戸田城聖先生のもとに青年部の精鋭6000人
が集い、“広宣流布の記念式典”が行われた。この「3・16」に関す
る池田先生の指導を紹介していく。
「広宣流布の記念式典」が行われた一九五八年(昭和三十三年)の三月十六日は、日曜であった。師・戸田城聖先生を求め、早
朝、勇んで富士の麓へ集い来た男女青年部は、その数六千人に上った。
開催が決まったのは急であったが、誰もが勝って迎えた充実感に輝いていた。
この七年前、師が第二代会長になられた時、青年部はまったく微弱であった。
それが、会員七十五万世帯達成の見事なる推進力となり、宗教界の王者・創価学会の中核に育った。そして、いよいよ新たな遠征
への出陣なりと、熱血に燃えて師のもとに馳せ参じたのである。
勝利を誓ったならば、必ず勝利の結果を出す。これが、学会青年の闘魂である。
弘教七十五万世帯は、師弟の誓願であった。それを実現するのが弟子の使命であり、勝利の結実をもって、初めて後継者たりうる
のだ。
もし師弟の誓願が達成できていなければ、「3・16」の式典──あの後継の大儀式は完成されなかった。
創価学会の師弟が、永遠に継承しゆくものは、「常勝の魂」である。青年部諸君は、この甚深の意義を生命に刻んでもらいたい。
◇ ◇ ◇
師亡きあと、今日まで生き抜いた私は、十倍、百倍、千倍の大闘争で、創価の勝利の大輪を、あの地、この地に、咲かせゆく責
務がある。
師匠が示された広布の大道を、地球の隅々にまで開き、広げていく使命がある。
この世界を包み、伸びゆく正義の大道を、今度は新世紀の青年部が走り抜くことを、私は念願してやまない。
◇ ◇ ◇
蓮祖は、広宣流布のために戦う弟子を、「法華経の命を継ぐ人」なりと、その勝利と栄光を懸命に祈られた。
私の思いも、まったく同じである。「広宣流布の魂のバトン」を受け継ぐのは、君たちしかいないのだ。
わが命の分身たる弟子たちよ、生きて生きて、生き抜き、勝ち抜け!
(『池田大作全集』第132巻所収、随筆「新・人間革命」〈「3・16」の大精神〉)