2023年2月21日
中東・アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで9、10の両日、第12回「詩人の集い」が開かれた(主催=湾岸SGI〈創価学会イン
タナショナル〉、後援=アブダビ教育・知識庁など)。池田大作先生の人間讃歌の詩に共鳴する世界の詩人や識者、青年が自作の
詩を披露するもの。約1000人が参加し、オンラインでも中継された。池田先生は、今回の集いで灯された新たな詩心の光が、人類
の平和の未来を照らしゆく希望の曙光と輝きゆくことを心から念願し、メッセージを贈った。
詩こそ共生の道しるべ――
人間性あふれる詩心が響き合った
「詩人の集い」の参加者
(9日、UAEのドバイで)
心情をリズム良く言葉で表現した「詩」。
自然の営みへの驚き、生きる喜びなどを永遠にとどめ置くために、古今東西の人たちは詩を紡いできた。
池田先生は「詩心の復権こそ、人間の復権の鍵」と語り、自ら折々に詩句をつくって、学会の同志や世界の識者に贈ってきた。
「詩とは本来、人間と自然、人間と人間、人間と社会を結ぶ共生の心の結晶にほかならない」とも語っている。
詩の力を信じてやまない先生に呼応して、詩人の集いは「詩心は人間性を結ぶ」との信念のもと、2012年から回を重ねてきた。
集いの開催に長年尽力してきたのが、UAEの著名な詩人シハブ・ガネム博士である。先生の詩集等の翻訳を手がけてきた博士は
「混迷の時代だからこそ、池田博士の“詩を愛する心”と“平和の哲学”を多くの人に伝えたい」と述べる。
今回のテーマは「価値と共存への光を再び灯しゆこう」。分断と対立に苦しむ現代にあって、平和と共生の心を養う「詩」の役割
を確認する集いとなった。
“価値と共存の光灯そう”をテーマに識者・青年が自作の詩を披露
9日は中学生や高校生、特別支援学校の生徒ら44人が、希望や向上心などをうたった詩を披露。10日にはUAEをはじめ、イタリ
ア、イラン、インド、エジプト、ギリシャ、サウジアラビア、メキシコの詩人がさまざまな言語で詩を紹介した。両日とも、池田
先生の「文化と大地」「春風」「月光」などの詩が英語で朗詠された。
また、湾岸SGIのコーラスグループ「ナシーム(そよ風)」の合唱などが花を添えた。
主賓で、UAEの立法府の連邦国民評議会で議長を務めたムハマッド・アル・ムッル氏は「この集いは、創造的な詩によって人種や
言語を超え、国際理解と寛容の精神が深められる、素晴らしい場であると感じました」と声を寄せた。
青年詩人のワエール・アル・サエー氏は「中学生や高校生ら若い世代がつくった詩を聞き、社会をより良く変革する力がここにあ
ると感じました。詩心は精神を豊かにするのです」と語った。