2023年2月17日
きょう17日は「農漁光部の日」。1977年(昭和52年)2月17日、農漁光部(当時・農村部)の代表が学会本部に集ったことを
記念して制定された。「地域の灯台たれ」との指針を胸に、師弟共戦の心で歩んできた同部の友。結成に込められた師の思いと、
愛する郷土で農業・漁業等に従事する代表を紹介する。
新潟・十日町市の田園風景。
日本有数の豪雪地帯に揺れる“黄金の実り”は、
「食」を支える担い手たちの誇りと労苦があってこそ輝く
(1985年9月、池田先生撮影)
1973年(昭和48年)10月24日、本部幹部会の席上、農村部
の結成が発表された〈2011年(平成23年)に「農漁光部」へと
発展〉。
当時は、同月に第4次中東戦争が勃発し、社会はオイルショックによる物価高や深刻な物不足に陥っていた。また、この前年から続
いた異常気象によって穀物が不作となり、小麦や大豆、トウモロコシの相場は2倍、3倍に高騰。世界中が食糧危機に直面してい
た。
こうした社会情勢の中で誕生した同部の意義と期待について、池田大作先生は、小説『新・人間革命』第24巻「灯台」の章に次の
ようにつづっている。
「山本伸一は、人間の命をつなぐ食の生産に従事する農村部は、人類の生命を支え、守る、極めて重要な部であると、考えてい
た。“メンバーの知恵と営農の実証は、先細りの様相を見せ始めた農業の、未来を開く力となる。さらに、それは、日本、そして、
世界の食糧問題を解決する糸口ともなろう”」と。
「食」は「命」であり、「文化」であり、人類の「幸福」に直結する。
池田先生が、1960年(昭和35年)に第3代会長に就任し、まず祈ったことは「豊作であるように」「豊漁であるように」「飢饉が
ないように」であった。
こうした師の期待に応えようと、同部の友は「仏法即社会」の体現者として立ち上がった。「農業講座」「全国農村青年講座」
「農村青年主張大会」などの活動を各地で実施。中でも農村青年主張大会は、各部の代表が実践を報告する「農漁村ルネサンス体
験主張大会」へと発展し、今日の農漁光部の活動の大きな柱となっている。
今秋の結成50周年へ 希望の新時代を我らの手で
池田先生は、農漁光部指導集の「発刊に寄せて」に記した。「大聖人に直結する創価の三代は、皆、生命を育み支える海辺の農
漁村の出身であること、すなわち『農漁光部』の一員であることを、無上の誉れと強く自負してきました」――師弟で紡いだ半世
紀の共戦譜こそ、同部の友の誇りである。
結成当時と同じく現在の社会状況も混迷を深めている。だからこそ友は農漁光部のスローガン「希望の新時代は我らの農漁村か
ら!」を胸に、一人一人が社会の閉塞感を打ち破ろうと奮闘している。
結成50周年を迎える本年、農漁光部では、各方面・県で記念の大会や体験主張大会などを開催。また、全国農漁光青年大会も予定
している。
沢本農漁光部長、鈴木同女性部長、松下同青年委員長は誓う。
「地域の未来を開く『先駆者』との心意気で、社会を照らす『希望の灯台』の使命を果たしていきます!」