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<今月のメッセージ> 

仏性を呼び覚ます対話の渦を (2021年10月)

 

 1961年10月、築かれて2カ月後の「ベルリンの壁」

を私は目の当たりにし、人々を引き裂く魔性に憤怒した。

 それは、師・戸田城聖先生が第一の遺訓とされた「原

水爆禁止宣言」で、世界の民衆の生存の権利を脅かす根

源と喝破した魔性そのものである。この魔性に打ち勝つ

究極の力こそ、人間生命に内在する仏性にほかならない。

 私は、三十年先には必ず壁が破られていることを深く

祈るとともに、仏性を呼び覚ます対話の渦をと誓った。

 日蓮大聖人は、全宇宙の仏菩薩をはじめ、「日月・明星」

から「那落の炎の底まで」含め、「所有一切衆生の備うる所

の仏性を妙法蓮華経とは名くるなり」(498ページ)と示さ

れた。ゆえに妙法を一遍唱えれば、一切衆生の仏性を皆、

呼び集め、我が身の仏性も顕し出せると仰せである。

 自行化他の題目を唱えゆく地涌の生命ほど、強く大き

なものはない。天変も、大地も、生きとし生けるものを

包み込み、絶望や不幸、不信や対立の壁に閉じ込められ

てきた人間の本然の力たる仏性を解き放ち、結び合いゆ

く壮大な前進こそ、我らの広宣流布である。

 わが誉の同志は、一人一人の宿命の壁に体当たりで

ぶつかって「人間革命」に挑むと同時に、万人の幸せと

国土の安穏を祈り、心の壁を取り払って、地球上いずこ

の地にも「立正安国」のスクラムを広げてきたのだ。

 分断の象徴「ベルリンの壁」は28年後に崩壊した。

私の一歩から60年の今、統一ドイツをはじめ全欧州で、

尊き創価の世界市民たちが異体同心の団結で、コロナ禍

にも屈せず、平和と共生の連帯を輝かせてくれている。

 東西冷戦の終結の立役者ゴルバチョフ氏と語り合った

ことが蘇る。「今再び、『あきらめの壁』『無力の壁』

を青年の勇気で破ろう!」と。

 行く手に、いかに高く厚い壁が立ちはだかろうとも、

地走る者の王・師子王の如く何ものにも遮られない師子吼

を轟かせ、空飛ぶ者の王・大鷲の如く一切の障壁を悠々

と見おろして、生命尊厳の勝利の虹の橋を架けるのだ。

 

妙法に

 破れぬ無明の

  壁はなし

 平和の師子吼を

   王者の我らは

 

大百蓮華10月号(No.864)巻頭言

 

 

 

 

 

 

 


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