〈座談会 創立100周年へ――希望の橋を架ける〉50
2021年8月5日
〈出席者〉原田会長、永石女性部長、塩出総広島長、桜尾総広島女性部長、本田総広島男子部長、
高阪総広島女子部長
心一つに、
師弟直結の信心の前進を誓う、
広島戸田総県の大会
(7月、広島県内)
塩出 明6日で、広島に原爆が投下されて
76年になります。4日付の聖教新聞にあった
通り、連合国軍総司令部(GHQ)の検閲下にあっても、「原爆の悲惨さ」を訴え、「核廃絶」の潮流を起こそう
とされたのが、創価の師弟です。私たちはコロナ禍を考慮し、各家庭で追善の勤行を行い、世界不戦の誓いを新
たにしていきたいと思います。
桜尾 この日は「中国女性部の日」でもあります。同日にオンラインで開催される「被爆体験を聞く会」に
は、“わが家の未来部”と一緒に参加し、“ヒロシマの心”を伝えていきます。
本田 1日には、「広島学講座」「福山空襲・被爆体験を聞く会」を開催しました。8、9日には、伝統の「青
年不戦サミット」も行います。
高阪 被爆者の方の平均年齢が84歳近くになりました。私たちは、一つ一つの機会を大切にしながら、“平和の
心”を受け継いでいきたいと思います。
「偉業」に汗を流す
原田 生命尊厳の哲理を持つ私たちは、いやまして「広宣流布」即「世界平和」の戦いを進めていきたい。
広布のための労苦は、全てが「心の財」となり、「幸福の仏縁」となり、「今生人界の思出」(御書467ページ)
となります。
塩出 はい。広島の同志は今、池田先生が4月の「随筆」で教えてくださった、安芸高田市にある戦国の雄・
毛利元就ゆかりの「百万一心」の石碑についての指導を柱にしています。
高阪 この石碑は、「百」の字の一画を省いて「一日」、「万」の字を書き崩して「一力」と読めるように刻
まれています。先生は、「一日 一力 一心」とは、皆が「時」と「力」と「心」を一つにして集中して挑め
ば、何事も成し得るとの訓言であると、つづられました。
永石 そして、「百万一心」という異体同心の「横の団結」とともに、「百代一心」つまり日蓮大聖人に直結
して三代を貫く「師弟不二」の大誓願の「縦の団結」こそが、学会の「強さ」であると強調されていますね。
原田 この指針を胸に、広島の皆さんは、社会の安穏を強く祈り、友への励ましと地域友好に徹底的に取り組
んでいますね。
塩出 ええ。先日の本部幹部会で視聴した池田先生のスピーチに、“どうせ暑さに汗をかくのだから、偉大なこ
とに汗を流そう”とありました。「地区内の全ての世帯を訪問し、近況を伺い、励ましを送り合っています」との
報告も多くの方から寄せられています。
桜尾 安佐北区の地区女性部長さんは、3年前の西日本豪雨で自宅が流されました。仮設住宅で暮らす中、「妙
とは蘇生の義」(同947ページ)との御文を胸に祈り抜き、1年後に新たな自宅を購入できました。学会活動にも
全力を注ぎ、「地区で1000人近くの地域の方と交流を結ぶことができました」と誇らかに語る姿が印象的です。
原田 「自分史上、最高の拡大を!」──広島の皆さんが、この誓いのもと、団結固く前進する様子をいつも
伺っています。
塩出 張り切って拡大の先頭を走る青年部も頼もしい限りです。先日の戸田総県の男子部の大会での大学校4期
生の体験も、大きな話題になっています。
本田 彼は3歳の時、「自閉症」と診断されました。「一人で学校に行く」「ひらがなを覚える」「百まで数え
られるようになる」など、一つ一つ目標を掲げ、両親と共に信心に励む中で大学へ進学。本年、見事に就職を果
たし、「何事も最後まで諦めずに挑戦する」姿勢に感動が広がりました。
高阪 女子部は、女性部と定期的にサンフラワーミーティングを開催し、「誰が誰を励ますのか」を明確にし
て活動しています。結成70周年の「7・19」を記念する大会には、近年最高数の友が集い合いました。
塩出 全国の同志からの真心の応援と励ましに、私たちは元気と勇気を頂いています。立正安国の凱歌の秋
へ、平和原点の地・広島に、必ずや勝利の大旗を打ち立ててまいります。
永石 広島の皆さんの前進の力となっているのが、起稿も脱稿も「8月6日」である、小説『新・人間革命』の
研さんですね。
桜尾 ヤング白ゆり世代や女子部で結成している「2030年命宝会」、女性部の本部単位の「平和大学校」で学
習しています。
永石 2018年からは、毎月の座談会を中心に、皆で1章ずつ学んでいるとも聞いています。
本田 今月は、第11巻「暁光」の章が研さん範囲です。ここには、ブラジルの苦難の歴史と、師弟共戦で勝ち
取った広布拡大の歴史が記されています。
原田 『新・人間革命』には、戸田先生の不二の弟子として、ブラジルをはじめ、今日の壮大な世界広宣流布
の道を切り開いてくださった池田先生の死身弘法の闘争の軌跡がつづられています。
珠玉の指針を学びながら、自身の人間革命と広宣流布の戦いに勝利し、創立100周年への新たな地平を開いてい
きましょう。
公明が救済を主張
高阪 政府は7月26日、広島への原爆投下直後に降った「黒い雨」を巡る訴訟で、84人の原告全員を被爆者と
認めた広島高裁判決について、最高裁への上告を見送りました。
本田 高裁判決があった7月14日、公明党は国の対応について、「一審、二審の判決を重く受け止め、上告し
ないよう市、県と協議していただきたい」との見解を表明していました。
桜尾 それは皆の思いでもありました。判決の確定を受け、8月2日、広島市は原告に被爆者健康手帳を交付し
ました。これからさらに、原告と同じような体験をされた方々にも、救済の手を差し伸べていってもらいたいと
思います。
原田 公明党は、庶民の心に寄り添い、断じて衆望に応えてもらいたい。