• ただいま、Word Press 猛烈習熟訓練中!!
Pocket

11・18「創価学会 創立の日」記念特集㊤ 

インタビュー ハーバード大学名誉教授 ヌール・ヤーマン博士

20181115

 

宗教の枠を超えて人々を結びゆく

   「崇高な人間主義」の対話を

 

 11・18「創価学会創立記念日」特集㊤では、アメリカ・ハーバード大学

名誉教授のヌール・ヤーマン博士へのインタビューを掲載する。池田先生は

1993年9月24日、「21世紀文明と大乗仏教」と題し、同大学で91年

9月に続いて2度目となる講演を行った。ヤーマン博士は、同講演に池田先生

を招へいした一人である。インタビューでは、講演の現代的意義や、世界宗教

へと飛躍する創価学会への期待等を語ってもらった。

 

 

 ――池田SGI会長がハーバード大学で2度目の講演を行ってから、本年で25

年となります。当時、会長を招へいしたのは、同大学の文化人類学部長を務めてい

たヤーマン博士と、応用神学部長だったハービー・コックス博士でした。

なぜ、会長を同大学に招かれたのでしょうか?

 

 私は、スリランカでの研究を開始して以来、釈尊について、また釈尊が残した重要なメッセージについて探求し

てきました。その中で、池田会長がイギリスの歴史家トインビー博士やアメリカの科学者ポーリング博士等と編ん

だ対談集にたどり着いたのです。

読み深めるうちに、池田会長の哲学には、ハーバード大学を含め、世界中の人々が傾聴すべき「崇高なヒューマニ

ズム(人間主義)」があると思ったのです。(実際に講演を拝聴して)”私の選択は間違っていなかった”と心から

喜びました。

会長は伝統的信仰を尊びつつも、それらを超越していく「崇高なヒューマニズム」と私が呼ぶものに共鳴し、人々

が伝統的宗教の枠組みを超えゆくことを促してくれる重要なリーダーです。また、偉大な思想を持った世界の識者

らとの対話は、この理想に大きく貢献していると思います。

「崇高なヒューマニズム」は、今日の世界にとって極めて重要であり、そこに込められたメッセージは、これまで

以上に現代世界と深くかかわっています。

なぜか? それは、各地に”ファシズム”が台頭しているからです。私の言うファシズムとは、アイデンティティー

(帰属意識)激しい高まりと、集団への帰属化が被害妄想的な形で現れる、「アイデンティティーを巡る政治」の

ことです。その帰結が、外国人排斥です。

この”ファシズム”と外国人排斥は、コインの裏表のようなものです。「対話」や「開かれた心」、そして「相互交

流の文化」の必要性を、会長が強く語られているのは、こうした思潮に相対するものです。また、「今日の最も危

険な動きとは何か」を考える時、私は文明化された自由の伝統の弱体化と”ファシズム”や外国人排斥の流行である

と思います。

 

 

 ――ハーバード大学での2度目の講演の折、池田会長は、同大学に接する地に平和研究機関「池田国際対話セン

ター」を創立しました。また、会長は幼稚園から大学までの創価一貫教育を確立するなど、仏法の人間主義を基調

として平和建設に寄与してきました。

 

 池田会長が、世界192カ国・地域に平和の連帯を広げたことは、人類の幸福への重要な貢献であり、驚くべき

大偉業です。近年において、このようなことを誰が実現できたでしょうか? 私は誰も思い浮かびません。

マハトマ・ガンジーのように、平和のために尽くし抜いた偉大な人間は、これまでにも存在しました。しかし、対

話と平和を促進するための世界的な団体を創設するまでには至りませんでした。こうした意味で、池田会長の貢献

は極めて重要なものです。会長のさらなるご活躍を望んでいます。

私はこれまで、創価大学で記念講演を行い、創価学園も訪問しましたが(2015年10月)、いずれにおいても

心温まる交流を体験しました。創価大学での講演後には、学生の代表と懇談しました。彼らは、世界の諸課題に関

する数々の質問を投げ掛けてくれました。彼らとのやりとりは、「開かれた心」を体現したものであり、本当に楽

しいものでした。

また池田会長が、創価小・中学校の児童・生徒らに励ましを送り続けていることに、私は勇気づけられています。

若い人々の精神に「開かれた心」の理念や、他者への共感を確立することは、彼ら、彼女らの未来に大きな違いを

もたらします。

 

 

 ――博士は長年にわたり、池田国際対話センターと交流してこられました。同センターを、どのように評価され

ていますか?

 

 池田国際対話センターは非常に大きな潜在力を秘めて誕生し、今もなお、未来への大きな可能性を持った機関で

あると思います。

新たな思考を生み出す”巨大な発電機”であるハーバード大学に接する地に、「核兵器廃絶」「平和」「対話」など

の重要な概念を探求する同センターが設立されたことは、非常に素晴らしいと思います。

こうした概念に焦点を定めた期間は、ハーバード大学にはありません。素晴らしい取り組みを行う機関は数多く存

在しますが、これらの主題に明確に着目したものはないのです。

 

 

 ――本年9月、池田会長が25年にわたってつづってきた小説『新・人間革命』が完結しました。同書には、創

価学会が宗門(日蓮正宗)と決別し、世界宗教へと飛躍していく模様が描かれています。地球規模で平和の連帯を

広げる学会について、どのように評価されていますか?

 

 私は、宗門との決別については、非常に難しい状況にあったと理解しています。しかし、池田会長は、その苦境

を見事に乗り越えられました。(宗門からの)決別は祝福すべき進展であったということです。それによって、会

の運動をより普遍的なものに昇華させたからです。

ある団体が、伝統宗教の特定のシンボリズム(信仰の対象やその形式)に対して立ち往生している場合、その団体

は、自らの独自性をその他の宗教に対して主張することはできません。

なぜならすべての宗教は、おのおの独自の優先的シンボリズムを有しているからです。それは極めて強力なものな

のです。

「崇高なヒューマニズム」に近接する唯一の方法は、それらを超越していくこと以外にありません。故に、宗門と

決別したからこそ、創価学会は輝かしい発展を遂げたと私は思います。もしも創価学会の両肩に”聖なる衣”がかか

っていれば、それは大きな重荷となったでしょう。宗門から脱却し、超越していったことが、学会を「崇高なヒュ

ーマニズム」へと引き上げていったのです。池田会長は、この流れを生み出したという点で素晴らしいと思います。

世界に目を向けると、ミャンマー、スリランカ、タイなどで見られるように、僧侶と結びつくことで、まったく予

見できない不寛容な方向へと事態が進展する可能性もあるのです。

私は、希望を持っています。それは、いずこにも私たちのような人々がいて、多くの青年が正しい指針を学んでい

るからです。そして、「正義の師子」として立ち上がる学会青年部のような若人たちの、並々ならぬ努力があるか

らです。

若い世代の人にとって大切なのは、ここで話したような世界の諸課題について、日々、考え続けることだと思いま

す。また世界の人々が実際に経験している苦しみの度合いを、認識し続けることが重要だと思います。

私が青年たちに訴えたいこと。それは、外国人への恐怖、他者への恐怖、多文化への恐怖を説き勧める人々を、油

断なく監視し続けてほしいということなのです。

 

ヌール・ヤーマン

ハーバード大学名誉教授。トルコ生まれ。英国ケンブリッジ大学で博士号を取得し、1972年からハーバード大学

教授。73年から76年まで同大学の中東研究センター所長を務める。インド、スリランカ、イランなどで現地調査

を重ねた。宗教と社会の関係などに造詣が深い。

 

 

 

 

 

 

 

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください