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〈世界広布の大道――小説「新・人間革命」に学ぶ〉 第1巻 解説編

20181031

 

   小説『新・人間革命』第1巻「新世界」の章の舞台となった

     アメリカ・サンフランシスコ

              (1993年3月、池田先生撮影)

 

 今回の「世界広布の大道 小説『新・人間革命』に学ぶ」は

第1巻の「解説編」。池田博正主任副会長の紙上講座とともに、

同巻につづられた珠玉の名言を紹介する。本連載は月4回、原則、

水曜日に掲載。1か月で1巻分を紹介する。次回は、第2巻の「基礎資料編」を11月7日に掲載予定。

 

紙上講座 池田主任副会長

小説『新・人間革命』第1巻の「はじめに」には、池田先生が執筆を思い立った理由が二つ上げられています。

一つは「先生亡き後の広宣流布の世界への広がりこそが、恩師の本当の偉大さの証明になると考えたから」(2ペ

ージ)であり、もう一つは「恩師の精神を未来永遠に伝えゆくには、後継の『弟子の道』を書き残さなければなら

ないとの思いから」(同)でした。

すなわち、池田先生にとって『新・人間革命』の執筆は、恩師の偉大さを証明し、その精神を未来永遠に伝えゆく

弟子の実践だったのです。

前作の小説『人間革命』は、「黎明」の章から始まります。これに対して『新・人間革命』は、「旭日」の章から

スタートします。

「黎明」「旭日」は、どちらも太陽が関係する表現ではありますが、意味合いが少し異なります。

「黎明」とは、夜明け。この黎明の後に昇るのが「旭日」です。

「人間革命』では、戸田先生の心の中だけに「黎明」があったと述べられています。つまり、戸田先生お一人の心

から始まった「地涌の菩薩」としての自覚と実践が、弟子・山本伸一に受け継がれ、旭日の勢いで、世界へ広宣流

布が広がっていったのです。

さて、『新・人間革命』第1巻が発刊されたのは1998年(平成10年)の1月2日。池田先生が70歳の古希

を迎えた日です。この2日後の1月4日付の聖教新聞に、第1回となる『随筆 新・人間革命』が掲載されました。

その中で先生はご自身の来し方を10年ごとに振り返りつつ、未来を展望されます。

「70歳まで……新しき人間主義の哲理を確立 80歳まで……世界広布の基盤完成なる哉 このあとは、妙法に

説く不老不死のままに、永遠に広宣流布の指揮をとることを決意する」 『新・人間革命』第1巻の「あとがき」

には、こうあります。

「生命の続く限り、動き、語り、そして、遺言の思いで、『新・人間革命』を書き続けていくつもりである」

(353ページ)。この『新・人間革命』を執筆することによって、池田先生は、創価三代の精神を後世に、また

永遠に留めていこうとされたのだと思えてなりません。

 

皆がダイヤの原石

第1巻について、三つの観点から考えていきたいと思います。

第1のポイントは「時代背景」です。伸一が世界広布の第一歩を刻んだ60年(昭和35年)は、国内外において

激動の時代でした。

日本では、日米安全保障条約の改定を巡り、国論は二分していた。世界は冷戦時代の真っただ中で、核兵器の脅威

にさらされていました。

アメリカ国内を見ても、人種差別が続いていた。ブラジルでは、日系移住者が数多くの労苦を抱えていました。

伸一は、その国や地域の時代背景を踏まえた上で指導しています。

第2のポイントは「世界宗教への幕開け」です。伸一は、恩師から託された世界広布を、どう具体的に進めていく

か、人知れず模索していました。

サンフランシスコでは、信心していない壮年を地区の顧問に任命したり、ネバダ州から来ていた夫妻と会うや、ネ

バダ地区の結成を決めたりします。

これについて、「彼の打つ手の一つ一つは、決して、単なる思い付きではなかった。例え瞬時に下された決断であ

っても、広宣流布のために一念に億劫の心労を尽くしての熟慮があった」(122ページ)と記されています。

また、「アメリカという新天地に、題目を染み渡らせる思いで、国土の繁栄を祈り念じ、常に唱題を心がけていた」

(190ページ)とつづられている通り、伸一は訪問した先々で、友の幸福と地域の発展を胸中で祈りながら、平

和旅を続けました。

こうした真剣な祈りと、24日間で3カ国9都市を巡るという激闘によって、2支部17地区が結成され、世界宗

教への幕が開かれたのです。

最後のポイントは、世界広布といっても、「目の前の『一人』を励ますことから始まる」ということです。たとえ

支部や地区をつくっても、組織を担っていくのは「人」だからです。

サンフランシスコで、”人材がいない”と嘆く同行の幹部に対し、伸一はこう語ります。

「みんな人材です。これから光ってゆきます。純粋に信心を全うしていけば、みんな広布の歴史に名を残すパイオ

ニアの人たちです」(132ページ)

伸一にとっては、一人一人が「ダイヤモンドの原石」でした。その宝の人材を伸一自らが率先して「見つけ」「磨

き」「育てる」ことを実践したのです。

シカゴでは、ホテルの廊下に座り込んで、伸一の帰りを待っていた婦人たちと懇談しました。皆、身なりも立派で

はなかった。しかし、伸一は「仏」と捉え、全力で激励していきます。

外見や立場などで、決してその人を判断しない。また、信心していなくとも、一つ一つの出会いに心を注ぎ、友情

をはぐくんでいく。それが、伸一の信念であり、私たち一人一人が模範とすべき根本姿勢です。

 

「征」の一字の意味

「旭日」の章に、戸田先生が伸一に語った言葉がつづられています。「伸一、生きろ。うんと生きるんだぞ。

そして、世界に征くんだ」(14ページ)

ここで注目したいのは、「ゆく」の漢字が「行」ではなく、「征」となっている点です。この「征」の字には「攻

めに向かう」といった意味が含まれています。

第1巻の最後には「伸一にとって、この旅は、果てしなき平和への遠征の始まりであった」(346ページ)と。

恩師の「征くんだ」との叫びは。池田先生にとって戸田先生と歩む「平和への遠征」の原点にほかならなかったの

です。

学会歌「人間革命の歌」の歌詞にの中に、「君も征け 我も征く 吹雪に胸はり いざや征け」とあります。

私たちも小説『新・人間革命』を学びながら。師と共に「平和への遠征」へ出発しようではありませんか。

 

ポイント

① 物語の時代背景

② 世界宗教への幕開け

③ 「一人」への励まし

 

名言集

幸福の宮殿

幸せの大宮殿は、あなた自身の胸中にある。そして、その扉を開くための鍵が信心なんです。

(「旭日」の章、58ページ)

 

「時」を逃がすな

戦いの勝敗も、いかに一瞬の時を生かすかにかかっている。友への励ましにも、逃がしてはならない「時」があ

る。

(「新世界」の章、114ページ)

 

師子の存在

 いずこの地にあっても、広布を推進していくには、一人立つ師子の存在が不可欠である。いかなる困難にも敢然

と立ち向かい、広宣流布の全責任を担おうとする「人」がいなければ、向上も、発展もあり得ない。

(「錦秋」の章、202ページ)

 

大木とマッチ棒

 大きな釣り鐘があっても、どんな撞木を使うかによって、音の出方は違ってくる。大木で力いっぱい突けば、大

きな音が出るけれど、マッチ棒や割り箸で叩いたのでは、小さな音しか出ないでしょう。これと同じように、御本

尊は、無量の仏力、法力を具えていますが、こちらの信力、行力が弱ければ、マッチ棒で釣り鐘を叩いているよう

なもので、大きな功徳を出すことはできない。

(「慈光」の章、237~238ページ)

 

誓願の祈り

 日蓮仏法の祈りは、本来、”誓願”の唱題なんです。その”誓願”の根本は広宣流布です。

つまり、”私は、このブラジルの広宣流布をしてまいります。そのために、仕事でも必ず見事な実証を示してまい

ります。どうか、最大の力を発揮できるようにしてください”という決意の唱題です。これが私たちの本来の祈り

です。

そのうえで、日々、自分のなすべき具体的な目標を明確に定めて、一つ一つの成就を祈り、挑戦していくことです。

その真剣な一念から、智慧が湧き、創意工夫が生まれ、そこに成功があるんです。

(「開拓者」の章、295ページ)

 

人生の開拓者

 人は皆、人生という原野をゆく開拓者です。自分の人生は、自分で開き、耕していく以外にありません。信心と

いうクワを振るい、幸福の種を蒔き、粘り強く頑張ることです。広宣流布のために流した汗は、珠玉の福運となり、

永遠にあなたを荘厳していきます。

(「開拓者」の章、300ページ)

 

 

 

 

 

 

 


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