• ただいま、Word Press 猛烈習熟訓練中!!
Pocket

〈最前線SCOPE〉 

「会合型」から「訪問型」に 声かけ週間で信頼を拡大

2018年10月26日

 

   北九州総県・八幡東大勝区

   訪問前:協議会でテーマを決め

   訪問後:エピソードを共有

   「正・副」の密な連携で一人ももれなく激励

 

                      さっそうと訪問・激励する

                        八幡東大勝区の友

                           (八幡東区内で)

 

 高齢化や過疎化など日本社会が抱える問題に対して、地域の実情に応じ、

活動のあり方を工夫して取り組む組織「黄金特区」。今回の「最前線スコ

プ」で紹介するのは黄金特区の一つ、北九州総県八幡県の八幡東大勝区

(福岡県北九州市八幡東区)である。

少子高齢化が著しく進む地域にあって、3年前から「訪問・激励中心の活動」

に注力し、人材のすそ野を広げていると聞いて、今月中旬、取材に向かった。

 

衝撃

「八幡東区が消滅?」

八幡東大勝区のメンバーに衝撃が走ったのは2014年のことだった。

民間の有識者らでつくる「日本創成会議」が「消滅可能性都市」、すなわち少子化や人口流出に歯止めがかからず、

存続できなくなる恐れがある自治体を公表。その中に、政令指定都市の北九州市で唯一、「八幡東区」の名があっ

たのだ。メディアも“人口7万人の八幡東区の指定は驚き”と報じた。

八幡東区は、八幡製鉄所の「発祥の地」として20世紀における日本経済発展のけん引力となった地域。住民にも、

その自負があったものの、急激な少子高齢化の波に襲われていたのは事実だった。

八幡東大勝区のリーダーたちにも、思い当たることがあった。坂道や階段が多い土地でもあるため、八幡東文化会

館に自力で来られない高齢のメンバーは年々、増えていた。毎回、タクシーに乗って会合に参加する友もいた。

一方で、働き盛りの壮年世代は、日勤・夜勤など交代制の勤務形態のメンバーが多く、なかなか会合に参加できな

い現実があった。

島﨑照義さん(県総主事)は振り返る。「あのニュースで、皆の危機感は高まりました。新しい活動のあり方を考

え、“高齢社会の模範の組織を築こう”と決意し合ったのです」

2015年、副県長の長尾良一さん(故人)、山上美千子さん(県婦人部主事)を中心に、学会と地域の未来を考

える場をもった。地図を開き、統計データを見ながら、課題を一つ一つ挙げていく。「人間関係が薄くなっていな

いだろうか」「会合に参加できないと信心の触発がなくなってしまう」――当時、リーダーは会合の準備に力を入

れるあまり、家庭訪問をしても玄関先で用件を伝えて終わっていたことも少なくなかった。

議論を重ねた末、思い切って「訪問・激励中心の活動」を決めた。そして毎月、「座談会の週」の前の1週間を

「黄金家庭訪問週間」とした。

また、これまで座談会は地区単位が中心だったが、より集まりやすいように、ブロック単位での開催を推進するこ

とに。

「“家庭訪問が大事”と漠然と呼び掛けるだけでは、今までと変わらない。どうすれば従来の意識を変えていけるか。

まず意見を交換しようと、訪問前後の打ち合わせを重視しました」とリーダーたちは口をそろえる。

支部・地区用に訪問・激励を充実させるためのシートを作成。“訪問週間”前の協議会で「今月は、未入会のご家族

への御礼に力を入れよう」「壮年部メンバー全員に会おう」などテーマを検討。そして訪問後は、報告会を開催し、

課題や次の取り組みを協議するリズムをつくった。

 

執念

当時、区長だった林裕二さん(県長)は「それでも、“会合の連絡が中心”になってしまったんです」と振り返る。

これを改善するために「エピソードの共有」を心掛けた。支部長会などで互いの取り組みを報告し合った。当時、

作成されたシートにはさまざまな工夫が記されている。

〈モバイルSTBを持参し、全員に見せる〉

「活動から遠ざかっていた壮年のお宅でモバイルSTBの番組を見ました。壮年は数年ぶりに先生の姿を見て、涙

を流し、“私なりに頑張ります”と決意しました」

〈“つながり”を生かした訪問・激励〉

「かつて部員さんと一緒に活動した先輩幹部に同行してもらい、彼の自宅を訪問しました。すると、話は盛り上が

り、その後の活動に参加してくれるようになりました」

とはいえ、さまざまな会合との関係で“訪問週間”を設定すること自体も容易ではなかった。「いつ訪問週間がなく

なっても、おかしくありませんでした」と林さん。それでも支部や地区を担当する県・区のリーダーを中心に、エ

ピソードを紹介しながら、共に悩み、共に行動してきた。

訪問・激励は地道であるがゆえに、目に見える結果がすぐには出にくい。「しかし、広布の未来を開くためには、

これを執念で続ける以外にないと腹を決めました」と振り返る井原哲二郎さん(区本部長)。

リーダーが最前線に入り、たとえ短時間でも毎月の「訪問前の協議会」「訪問後の報告会」を実施し、“訪問週間”

を死守してきたのである。

 

団結

本年2月から全学会の運動として毎月、「励まし週間」が設定された。

八幡東大勝区はこれまでの経験を生かし、「励まし週間」を“声かけ週間”と銘打っている。

なぜ“声かけ”か。

以前、励ます側から、“何を話せばいいか分からず、なかなか足を運べない”という本音を聞いた。「“お元気です

か”と声を掛けるだけでも、心は伝わります。その“声”が増えた分だけ、絆は強くなるのです」と山上さんは語る。

3年を経て「訪問前の協議会」から「訪問後の報告会」までの一連のリズムは確かなものになっていた。その要因

が「副役職の友」の活躍である。「正・副の団結」が“声かけ週間”を重層的にしているという。

今月中旬、同区・高槻支部の報告会が八幡東文化会館で行われた。

同支部は中畑・山路・高槻の3地区からなる。このうち中畑地区の今月の訪問テーマは「一人も置き去りにしな

い」。全部員に会うことを目指した。地区部長の中川浩一郎さんが「わが地区の要は支部副婦人部長の皆さんなん

です」と語れば、フルタイムで働く地区婦人部長の中村美幸さんも「副役職の先輩方のおかげで、会える方々が増

えています」と。

木村由美子さん(支部副婦人部長)は語る。

「訪問する側も声を掛け合っています。連携を取り、ペアで部員宅に向かいます。状況はその日のうちに、地区婦

人部長に報告しています」

その報告を受けた地区部長、地区婦人部長が、休日を中心に訪問・激励に当たる。こうした「正・副の連携」によ

って、なかなか会合に参加できない多宝会の一人一人の“信心の挑戦”に光が当たり、皆でたたえ合えるようになっ

た。さらに、入会3年以内の新たなメンバー4人が着実に成長し、今では仏法対話に喜々として挑戦している。

「訪問・激励のたまものですね」と木村さんは笑顔で語った。

昨年、他地域から越してきた藤田万里子さん(婦人部副本部長)は「支部の皆さんが、小まめに訪問・激励されて

いる姿に驚きました。毎日のように“一緒に行きませんか”と連絡をもらいます。地域の“顔見知り”も自然と増えま

すね」と語る。

こうした報告が語られるたびに拍手が起きた。

「副役職の皆さんが地区に張り付いてくださり、団結が強くなっています。正・副の連携を密にし、皆が輝く支部

でありたい」(長田須美子さん=支部婦人部長)

「人材育成が大切。取り組みを継続し、後継の人材を伸ばしたい」(高橋弘さん=支部長)

今回、同区の訪問・激励に同行する中、玄関先だけではなく、道端でも、会う人、会う人に声を掛ける友の姿があ

った。それは学会員であるかどうかを問わない。

和田武士さん(副先駆長〈副ブロック長〉)は2015年に入会。常日頃、近隣の学会員から、声を掛けてもらっ

たという。「その方に会合に誘われて。本当に良い人だったので、素直に入会しました。今思えば、“人との触れ

合い”を求めていたのです」

御書を学ぶのが日課。現在は支部長らと訪問・激励にも歩く。「もっと早く学会に入れば良かったです」とほほ笑

む。

竹本健美さん(壮年部員)は1975年に入会。仕事が多忙で長らく活動から遠ざかっていた。数年前に退職して

以来、学会員と触れ合う機会が増えた。「いつも何気なく声を掛けてくれたのが、うれしくて。会合にも顔を出す

ようになりました。学会の同志は親身で、温かいです」

池田先生はつづった。「心から出た言葉は心に届く。たった一言でも、生きる力になる。友に温かな声を掛け、励

まし社会を創っていきたい」と。

人口減・少子高齢化が進むほど「一人」の存在が重要になる。その「一人」が輝けば、地域も輝く。“声かけ”は、

目の前の「一人」を照らし、信頼の絆を強くしている。

 

 

 

 

 

 

 

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください