• ただいま、Word Press 猛烈習熟訓練中!!
Pocket

〈ワールドリポート〉 世界の“ザダンカイ” インドネシア バンカ島

2018年10月17日

 

   行動の日々尽きぬ歓喜

   多様性の国で信心を語る

 

 

        夜の玄関先で行われたバンカ支部の座談会。

          普段は御書を学ぶコーナーなども行うが、

            この日は自由に功徳の体験を語る形式で

                       (先月25日)

 

 

 世界広布は、地球上のあらゆる場所で進んでいる。先月、人口の9割がムスリム(イスラム教徒)の国インドネ

シアを訪ねた。面積が日本の約5倍。1万3千以上の島々からなり“赤道に掛かるエメラルドの首飾り”とも表現さ

れる。その範囲は日本列島の全長の1・8倍に及び、2億6千万人が暮らす。そうした国の、ある座談会を取材し

た。

 

 クラクションの響く車道をバイクが次々と逆走してくる。

「この国では普通のこと」と現地メンバーは笑う。

生活のエネルギーみなぎる、インドネシア。路面を埋める信号待ちの車列。その間を、新聞やお菓子の山を抱えた

物売りが行き交う。

地震・津波の甚大な被害とも全力で向き合いながら、復興と発展の歩みを続けるこの国は、数百の種族と幾つもの

地方語が存在する“多様性の国”だ。ここでも、あちこちで、創価学会の座談会が開かれている。

 ◇

バンカ島は、首都ジャカルタから飛行機で1時間。秋田県ほどの大きさで、1支部3地区の島である。

空港から、さらに車で1時間走ったワヒドさん(地区部長)宅が、島の広布の会場だ。

「2007年に、隣のスマトラ島からバンカ島に引っ越してきた時、周辺に学会員はいなかったし、どこで活動に

参加すればいいのかも分からなかった。7年ほど前から我が家が会場になり、メンバーが集まるようになったので

家も増築しました。学会員に会えること、それ自体が、うれしいんです」

 ◇

日が落ちた午後7時。

モスクから、礼拝の時を告げる朗唱が流れる頃、ワヒドさん宅には、唱題の声が響く。

支部座談会が始まる午後7時半を目指し、島中からメンバーがやって来る。ある地域からはチャーターしたワゴン

車に乗り合いで。ある3人家族は、一つのバイクにサンドイッチ状にまたがって。皆が夕闇の中、白い歯を見せて

到着する。

「この家はね、島のちょうど真ん中あたりにある。集まりやすいから、感謝しています」と参加者の壮年は言う。

 ◇

室内で勤行をした後、参加者は玄関を出る。家主のワヒドさんは日中、売店を営んでおり、その飲食スペースが座

談会場になるというわけだ。暗くなっても、いまだ汗ばむ気温と湿度。扇風機の風が心地よい。

この集いには、式次第はなかった。司会もいない。話したい人が自分で前に出て話すスタイルである。「あんた行

きなよ」「いや、私はいいよ」という突っつき合いが起こる。

「話すのは苦手なんだよな」と、つぶやきながら前に立った壮年部員のヘンドラーさん。自動車修理業を営んでい

る。

「私は最近、小説『新・人間革命』第1巻を読んで、初めてブラジルを訪問した山本伸一が農業を営む方に語り掛

ける場面を見つけました。『真剣勝負の人には、常に研究と工夫がある』『信心の強盛さは、人一倍、研究し、工

夫し、努力する姿となって表れなければなりません』と。私も題目をあげる中で、挑戦を重ねて、結果を出してい

きたいと思います」

同じ地区の婦人部メンバーに背中をたたかれ、赤い洋服のアスンさん(婦人部員)が前へ。

「私は、御本尊を受持して2年になります。その前は、家庭ではケンカが絶えず、平和な日が一日もなかった。

ところが、題目をあげ始めてから、家の中が落ち着くようになりました。信心して、私の心も家族も、大きく変化

したのです。本当に感謝しています」

信心の紹介者は彼女の背中をたたいて押し出した婦人だという。アスンさんの話に、満面の笑みで拍手を送ってい

た。

 ◇

会場には小・中学生、高校生も参加していた。会合中はずっと、スマートフォンでゲーム。周りから「一言どう?」

と声を掛けられても、聞こえないふりで、画面から目を離さない。だが、下を向きながら、大人たちの話をよく聞

いている。

未来っ子たちを前に押し出すのを諦めた、オレンジのシャツのスルヤティさん(地区婦人部長)は、自ら立ち上が

って語り始めた。

「信心に励む中、デパートの販売促進の仕事で、契約社員から正社員になれました。担当課長のポジションにも就

くことができました」

わが子が3歳で、てんかんを患ったが、中学になる頃には症状が出なくなったという話も。「題目の功徳はすごい。

信心は継続が大事ですね」

 歓喜の体験談が尽きない座談会――話が止まらない人も、前に出るのをかたくなに遠慮する人も、それぞれのス

タンスで信心を学び、人生観を深める場だ。

その夜は満月が輝いていた。皆の笑いと拍手に合わせるように、カカオの木の下で、時折、野犬が吠える。

午後8時44分、終了の時刻を告げるように、支部婦人部長のエリヤニさんが感謝を込めて、締めのあいさつを述

べた。

「今日は、遠くからのご参加ありがとうございました。御書に『冬は必ず春となる』とあります。まさに、その通

りだと感じます――」

会合の前、エリヤニさんは、「今、バンカ支部は、100人のメンバーを目指しています」と語っていた。

「実は、バンカ島は『仏教』に対する印象があまり良くないんです。島には昔から、いろいろな宗派の仏教があり

ますが、『何かあるたび僧侶にお金を包まねばならない』というのが、島民の仏教へのイメージなんです。だから、

創価学会の信心は現実に人を救いゆく『行動の信心』であり、救う側が救われる信仰なのだと、一生懸命に語り広

げてきました」

そうした信心の実像を、エリヤニさんは池田大作先生の行動から学んできたという。「家族的で励まし合いの行動

がある創価学会の信心を、先生は私たちに、ご自身の慈悲の振る舞いで示してくださっています」

 ◇ 

座談会が終わったのは、午後8時50分。その後も、しばらく皆の語らいは続いた。この会場まで、数時間かけて

参加したメンバーもいる。語り足りない近況を互いに報告し、次に会える日に向けて、前進の決意を固め合う。

やがて、皆は帰途に就く。

バイクと車で、北へ。南へ。

互いに笑顔で手を振って。

「おやすみなさい」のクラクションが一つ、月夜に響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください