2018年9月20日
世界広布新時代第59回の各部代表者会議が19日、東京・新宿区の常勝会館(本部第2別館内)で行われた。
池田先生はメッセージを贈り、小説『新・人間革命』の完結に当たって、支えてくださった全ての関係者に改めて
御礼したいと述べ、文豪ビクトル・ユゴーが1862年9月、『レ・ミゼラブル』の出版記念会で語った次の言葉
を紹介した。
「話す、書く、印刷する、出版する」――そこにこそ「行動する知性の、絶えず広がる活動の輪」があり「思想の
響きわたる波動がある」。「がんばれ、哲学よ! がんばれ、活字文化よ!」(稲垣直樹訳)
そして、『創価教育学体系』発刊をもって創立とするわが学会は、一貫して、この活字文化の波動を民衆の大地に
広げてきたと強調。出版界や書店関係の方々と手を携えて、「人生の光」「社会の光」「平和の光」である活字文
化の興隆へ、いやまして貢献していきたいと訴えた。
次いで、5万人結集へ進むアメリカ青年部をはじめ、日本と世界で、新たな地涌の若人が続々と躍り出る事実を称
賛。「この息吹の中で、共に心肝に染めたい」と、「観心本尊抄」の一節を拝した。
「此の四菩薩折伏を現ずる時は賢王と成って愚王を誡責し」(御書254ページ)――地涌の菩薩の指導者である
四菩薩は、折伏を現ずる時は賢王となって愚王を誡め責める――。
先生は、現実社会の真っただ中で、生命尊厳の大仏法を掲げ、人間を苦しめる魔性と戦い、民衆の幸福に尽くす創
価の本懐が、ここにあると強調。
「人間革命」とは、一人一人が地涌の誓願に歓喜踊躍して、広布と人生の使命の舞台で「賢王」の力を縦横無尽に
発揮していくことにほかならない。「人間革命の賢王」のスクラムで、正義と励ましの声を凜々と響かせながら、
仲良く朗らかに勝ち進んでほしい――と望んだ。
さらに、20日からの彼岸に際し、全同志の先祖代々の諸精霊の追善回向を懇ろに行ったと報告。最後に、「強盛
の信心弥弥悦びをなすべし」(同1448ページ)の御聖訓のままに進もうと呼び掛け、メッセージを結んだ。
原田会長は、小説『新・人間革命』の完結に寄せられた世界の識者の声を紹介し、弟子の私たちは、“創価の全権
大使”の自覚に立ち、自身の人間革命の姿で師の偉大さ、哲学の正しさを証明しようと呼び掛けた。長谷川理事長、
谷川主任副会長、赤須未来部長があいさつ。本社出版編集局の井﨑伸明記者が取材報告を行った。