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〈西日本豪雨〉 支え合う被災地の友 広島

2018年7月13日

 

   同志の励まし胸に「前向いていかんといけん」

 

 

        豪雨被害に見舞われた広島市安佐北区白木町で、

          崩落した橋を集落の住民が見つめる

 

 

学会では災害対策本部のもと、西日本豪雨の被災者の激励や、救援

物資の配布などに引き続き全力で取り組んでいる。大きな被害を受

けた広島県で、支え合い、励まし合って苦難と戦う友の姿を追った。

 

藤原直美さん(常楽地区、地区副婦人部長)は、広島市安芸区にある自宅が土砂に埋まった。1階部分はつぶれ、

がれきの上に2階部分だけが残った。

猛暑が続く11日、避難所を出た藤原さんは、道路が崩落して交通規制中の坂道を、歩いて自宅へと向かった。

自宅からは何も取り出せなかった。スマートフォンで自宅を撮影し、つぶやいた。「解体するけえ、これが最後の

写真よ」

7日夜、藤原さんは恐ろしいまでの豪雨に「変な胸騒ぎがした」。「まだ大丈夫」と楽観視する夫・洋さん(壮年

部員)を説得して、避難所の小学校へと車を走らせた。土石流が自宅を襲ったのは、その十数分後だったという。

当初は人がまばらだった小学校の体育館も、一時は満員状態に。日を経るごとに数は減ったものの、自宅が全壊し

た藤原さんは、「最後まで避難所におるのは、私じゃろ」と気丈に笑い飛ばす。

だが半面、「気を張っとるけえ、今はええんよ。でも何も無くなって、服一枚、食器一つも、これからよ」と不安

は尽きない。そんな藤原さんを常楽地区の同志が支える。

同地区は、土砂災害があった地域を多く抱える。連日、気温は32度を超え、肌が痛いほどの日差し。噴き出る汗

をぬぐいつつ、それぞれが復旧作業や地域での手伝いなどに奔走する。

大渋滞で、水の確保や買い物すらままならない。そんな状況でも、婦人部の同志は代わる代わる藤原さんの顔を見

に避難所を訪れる。“話す相手が近くにおるだけでも、力になれるのでは”と。

桝田邦子さん(圏副婦人部長)も、そのうちの一人。桝田さん自身、家族と車で避難する途中、濁流に押し流され

た。川に落ちる寸前で止まったが、両側のドアが開かない。車中の水位が徐々に上がる中で2時間、救助を待った。

地域の青年や、連絡を受けて駆け付けた河野孝幸さん(壮年部員)が窓を割って、助け出してくれた。また、大廻

博幸さん(矢野中央支部、副支部長兼地区部長)は、近くで流されていた女性を川から引き上げ、病院へ搬送。

彼女は一命を取り留めた。

避難所では、藤原さんは“掃除リーダー”。「会館の“守る会”でやってきたことが生かされたわ」と、率先の行動と

明るさで、周囲を和ませている。

現実には、ストレス、疲れがたまる一方。長期戦を覚悟し、体調管理にも気を使う。それでも、“気力だけは負け

ないように。それが信心で身に付けた私の生き方”との自負は揺るがない。

一本の橋、一本の線路が住民の生活を支えている。広島市安佐北区には、そんな集落が少なくない。

豪雨被害の大きかった同区白木町では、市内中心部につながるJR芸備線の鉄橋が崩落。さらに川と山に挟まれた集

落の住民が、県道へと出るために利用していた橋も破壊された。断水も続く。

移動手段や身寄りのない高齢者にとっては、病院や給水所に行くことが困難な状況に陥ったのだ。

この集落に住む竹下繁己さん(地区幹事)・和子さん(婦人部副本部長)夫妻は、すぐさま自宅の井戸水を利用し、

近隣に生活用水や入浴の場を提供。

また他の同志と互いに声を掛け合い、住民の手となり足となろうと約し合った。「困った時は、お互いさまじゃけ

え」

学会に昨年入会したばかりの婦人もいる。長年、学会員の姿を見つめてきて「皆さんのように生きたい」と決めた

という。今こそ自分が“支える側”に――そう思っている。

被災地は梅雨明けしたものの、いまだ油断はできない。11日には安佐北区白木町にある神ノ倉山の斜面の一部が

崩れ、土砂災害の恐れが高まっているとして、付近の89世帯に避難指示が出された。

與迫美由紀さん(地区婦人部長)は家族全員で、自宅と13棟のビニールハウスを残して、同区可部にある実家へ

と避難した。

美由紀さんは夫の隆さんと共に専業で農家を。結婚して農業を始めてから18年、地域名産の小松菜を中心に春菊、

水菜、ホウレンソウ等の葉物野菜を栽培してきた。その小松菜が、出荷を前にして今回の水害で全て被害を受けた

のだ。

量にして1万束以上。この夏の収入源が絶たれたことになる。全身から力が抜けるようだった。

それでも、顔を上げられたのは、同志の支えがあったから。励ましを届けてくれた婦人部は数知れず。夫も「なん

とかなるけえ」と笑顔を見せてくれる。

少しでも安心させようとしてくれているのだろう。その心情が、痛いほど伝わる。

美由紀さんも自らを鼓舞するように、友の励ましに動く。「前向いていかんといけん。みんなで一緒に」と。

 

 

 

 

 

 

 

 


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