〈池田大作先生 四季の励まし〉
2017年12月10日
人を育てる――。
私の心には、それ以外に何もない。
創価学会は、
世界の民衆の幸福と平和を担う、
かけがえのない人類の希望である。
この重大な使命を立派に後継し、
未来に限りなく広げてくれる
一流の人物を育てたい。
◇ ◇ ◇
人格の輝きこそ、
人間として最も大事である。
それには、精神闘争が必要である。
自分の弱さに挑み、
苦労に苦労を重ねて、
自己の精神を
磨き上げていくことである。
そして、
人材には、力がなくてはならない。
何か一つでよい。
これだけは
誰にも負けないというものを
もつことが必要である。
◇ ◇ ◇
人材育成の要諦とは何か。
それは、リーダーが
成長し続けていることだ。
人は触発があってこそ奮起する。
触発をもたらすには、
日々、自分が
成長していなければならない。
ゆえに、リーダー自身が
心に師をいだき、求道心を燃やし、
新しい挑戦を重ね、
自分を練磨していくことだ。
◇ ◇ ◇
国家も、社会も、団体も、
人によって決まる。
「人材の城」を
盤石に築き上げたところが勝つ。
平和をつくるのも、
文化をつくるのも、人間である。
ゆえに、その人間をつくることが、
一切の価値創造の根本となる。
夕日に染まる天下の名古屋城――。 1986年(昭和61年)6月、池田大作先生は中部文化会館(現・中部池田記念会館)の目の前にそびえ立つ 名城の天守をカメラに収めた。 西日本各地の石材を集めて築かれた名古屋城の石垣。池田先生は、その経緯に触れ、語った。 「名古屋城の石垣がなぜ強固なのか。大小の石が組み合わさってできているからです。学会も、いろんな特徴の 人が調和し、団結してこそ強固になる」 明年は「世界広布新時代 栄光の年」。さあ、異体同心の団結で、一人一人が輝く「人材の城」を築きゆこう。