二十四節気の「白露」を過ぎ、秋の気配が感じられるようになった中、各地で座談会が盛
大に開催される。下半期の勝利へ大きく飛躍する、実りある集いにしていきたい。
かつて池田先生は、「『小さな集い』には人の心を変える力がある」と語った。
思えば、世界192カ国・地域に広がる創価の連帯も、それぞれの国の“小さな集い”から
出発し、発展してきた。
57年前、先生がアメリカを初訪問した際に、ニューヨーク近郊で開かれた会合に集った
のは、わずか十数人だった。今や、15万人を超える陣容となったインドも、先生と40
人の同志との語らいから拡大が進んだ。
座談会もまた小さな集いである。少人数であるだけに、忌憚なく語り合うことができる。
参加した友人からの質問を受けるなどして、信仰への理解を深めてもらう場としていける。
新たに立ち上がった青年部や、希望の第一歩を踏み出した新入会の友にとっては、信心の
大切さ、素晴らしさを学ぶ絶好の機会ともなることだろう。
長年の信仰に裏打ちされた年配者の体験、仕事や家庭の課題に挑む青年の清新な決意、に
ぎやかな未来部の笑い声……。あらゆる年齢、職業の人が集い、語り合う学会の座談会は
人間関係が希薄になったといわれる現代だからこそ、ますます輝きを放っている。
東京・大田区のある地区では、前回の座談会に参加できなかった人に、一日でも早く直接
会うことを心掛けている。次の日程を早めに伝えるだけでなく、生活や仕事の状況を聞く
など、励ましに徹してきた。
その結果、「壮年部の日」を記念して開催された先月の座談会には、12人の壮年が会場
に。参加した友人が教学部任用試験の受験を決意するなど、地区に喜びが広がっている。
先日行われた全国総県長会議では、下半期の活動のポイントとして、「友人参加の座談会」
を推進し、歓喜の折伏を進めていくことが確認された。
座談会に、未入会の家族や友人と共に参加し、自らの信仰体験を生き生きと語り抜きたい。
かつて先生は歴史を動かす起点を随筆につづった。「『最前線』である。『小単位』であ
る。『膝詰めの対話』である。なかんずく、『座談会』である。ゆえに今日も、希望の語
らいのドラマを!」
11・18「学会創立記念日」へ――小さな庶民の集いから、地涌の連帯と友情の対話を
地域へ世界へ大きく広げていこう