師・戸田先生とご一緒に、また、不二の同志とともに、深く心肝に染め抜いてきた御聖訓
がある。『悪は多けれども 一善にかつ事なし、例えば 多くの火あつまれども 一水にはき
ゑぬ、此の一門も又かくのごとし』(1463頁)
妙法で結ばれた異体同心の団結こそ、たとえ人数は少なくとも、正義の中の正義の「一善」
である。ゆえに、どんな悪にも断じて屈することはないーーー
日蓮大聖人が、熱原の法難の渦中に、烈々と師子吼なされた大予言である。
この仰せのまま、殉教の三烈士を中心とする誉れの農民門下は、民衆仏法の凱歌を轟かせ
た。ここに、末法の御本仏の出世の本懐が成就したと拝される。
一閻浮提への広宣流布のため、「一善」を拡大し、継承しゆくことを託されたのが、我ら
創価の師弟に他ならない。
それゆえに、難は必定である。越えねばならない試練の連続であることも、もとより覚悟
の上だ。1957年(昭和32年)の夏、夕張炭労事件や大阪事件が打ち続く中で、戸田先生
のもと、わが学会はいやまして異体同心の団結を強めていった。
学生部の結成大会(6月30日)、北海道の札幌大会(7月1日)・夕張大会(7月2日)、
さらに、東京大会(7月12日)、そして、大阪大会(7月17日)と、創価の宝友は意気軒
高に集い合った。皆が恐れなく立ち向かっていったのである。
蔵前の国技館での東京大会では、戸田先生は場内外4万人の友を前に、一人一人と対話を
するが如く質問に答え、皆の心を一体に結んでくださった。
戦時中の大弾圧にも、学会あればこそ、大聖人の御精神が守り抜かれた歴史を通し、先生
は叫ばれた。--大聖人が、創価学会を召し出だされたのだ。学会の信心以外に、大聖人
の御心に適う信心などない。御本尊の本当の功力もない。仏法は勝負だよ、と。
師の師子王の心に弟子は奮い立った。この12日に入会満16年を迎えた私の妻も、その一
人である。17日、不当逮捕から出獄した私は、中之島の中央公会堂で、苦楽を分け合う関
西をはじめ2万の友と訴えた。 「最後は正しい仏法が必ず勝つ!」
60年前の大闘争で、創価家族は示し切った。
第一に、いざという時、「すこしも・ひるむ事なかれ」(1090頁)と、皆が勇んで総立ち
したのだ。
第二に、「声仏事を為す」(708頁)と、皆が勇気凛々と声を上げ、語りに語り切った。
さらに第三に、「異体同心なれば万事を成じ」(1463頁)との大団結で、全てを勝ち切っ
たのである。
当時も、そして今も、久遠からの誓いに共に走りゆく感激の同志たちへ、私と妻は題目を
送り、一家眷属に無量の大福運をと祈りぬく日々である。
さあ、今再び、全同志が一丸となって、世界広布新時代の凱歌を、未来の果てまで轟かせ
ようではないか!「悪は多けれども一膳に勝つ事なし」
大白蓮華2017年7月号No.813 巻頭言
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青:平和
黄:栄光
赤:勝利
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