なんでも祈って、すぐに叶ったのでは「手品」です。「道理」に反する。
お米も入れないで、炊飯器のスィッチを入れても、ご飯ができるわけがない。
仏法は道理であり、信心即生活の正しい「軌道」を教えている。
「現実」を無視した信仰はない。現実の上で努力もしないで、安易に願いが叶うわけはな
い。
どこまでも学会と共に ---
学会員としての生き方の原点です
「何があっても、学会の組織から離れないことが肝要です。もちろん、”会合に出たい。
学会活動したい”と思っても、仕事が多忙なために、十分に動けない時期もあるでしょう。
しかし、”忙しいから仕方がない”と、心の中で、信心、学会活動を切り捨ててはならない。
まして、それほど忙しくもないのに、活動に出ようとしないのは、わがままであり、敗
北です。
どこまでも学会と共に生き、広宣流布をわが生涯の目的と定め、弘教し抜いていくとい
うのが、学会員としての生き方の原点です。仕事が忙しく、会合に出られない時こそ、
”必ず、活動に参加できるようになろう”と心に決めるんです。その一念が成長につなが
っていくし、やがて事態を変えていく力になっていきます。
そして、一生懸命に、御書をはじめ、「聖教新聞」などを読み、学会活動できるように真
剣に唱題するんです。また、少しでも時間を見つけては、同志と会い、広宣流布への決意
を新たにしていくことが大切です。
(小説『新・人間革命』「激闘」の章)
新人根本に戦っていくならば最高の舞台が開けてくる
「信心即生活」である。現実に勝つための仏法だ。
真剣に祈り、努力する。最高の智慧を発揮して、仕事で実証を示していく。
そうであってこそ、仏法の偉大さも証明される。
戸田先生は、きちんとあいさつができない人間、朝、遅刻するような人間は出世できない
と言われた。
上に立つ人間は、何事も人より率先して行わなければならない。
「おはようございます!」と元気にあいさつをする。「ありがとうございます!」と、
すがすがしくお礼を言う。
一遍のあいさつが、相手を感動させることがある。人の心を動かすのだ。
また、戸田先生は、こう言われていた。
「はじめから希望通り理想的な職業につく人は、まれだろう。思いもかけなかったような
仕事をやらなければならない場合のほうが多い。こういう時、へこたれてはいけない。
自分の今の職場で、全力を挙げて頑張ることだ。『なくてはならない人』になることだ」
その上で、信心根本に戦っていくならば、必ず自分が望むような、最高の舞台が開けてく
る。それが妙法である。
家族は家族です 内部とか外部とか垣根があってはいけない
未入会であろうが、家族は家族です。信心しているからいいとか、戦っていないからダメ
だとか、形のうえだけで決めつけてはいけない。
そんな垣根なんか全部、取り払って、だれに対しても誠実に、礼儀正しく、常識豊かに接
していくべきです。
未入会家族といっても、そのご主人がいるからこそ。奥さんは学会活動できるんだし、
両親、舅、姑、そういう人が支え、留守番してくださっているからこそ、安心して出かけ
られるのです。周囲を尊敬し、感謝していくべきです。
家族は家族です。内部とか外部とか、垣根があってはいけない。また家庭の中にまで、
組織の役職をもちこむのも愚かです。検事が、家の中まで検事の肩書をもって帰ったら、
家族は窒息してしまう。
(『法華経の智慧』)