大地なくして、万物の成長はない。
我ら創価の連帯には、「地区」そして「ブロック」という、地涌の人華を咲かせ広げゆく
大地がある。その豊かな土壌が、「一生成仏」のために、心の滋養を尽きることなく贈っ
てくれる。常に励ましの陽光が惜しまずに降り注がれ、どんな凍てついた心も温め、蘇生
させずにはおかない。
日本中、世界中のいずこにも、この希望の光の天地が開かれているがゆえに、『冬は必ず
春となる』(1253頁)という幸福のドラマが生み出されるのだ。
中心に輝く地区部長、地区婦人部長、さらにブロック長、白ゆり長、総白ゆり長など、誇
り高き最前線のリーダの方々に、私は最敬礼を捧げたい。
日蓮大聖人は、門下に仰せになられた。
『一切の諸人を見聞し志有らん人人は互に之を語れ』(967頁) 身近な地域に根差して
顔が見える仲間が、たゆみなく集い、大仏法を共に学び、互に語り合う。
御本仏が願われた、この異体同心の前進のリズムに完璧に則っているのが、地区であり、
ブロックだ。
富木常忍夫妻も、四条金吾・日眼女夫妻も、阿仏房・千日尼夫妻も、それぞれに、現代で
いうならば、まさに、地区やブロック等に通じる地域を担い立ち、同志を守り、広宣流布
を進めていったと思われる。
だからこそ私も、あの二月闘争で「組」すなわちブロックを起点として、拡大の波動を起
こしたのだ。
法華経に『若し法を聞くこと有らば、一りとして成仏せざること無けん』(法華経138頁)
と記される。
一人もかけず――この仏の大誓願を実現しゆく現場が、ブロックであり、地区といってよ
い。一人一人に光を当てて励ますからこそ、競い起こる障魔を打ち破り、人間革命の実証
を示せる。
わずかな縁の人も、大聖人は『ゆめゆめ疎かにすることはない』(1489頁、通解)と大切
になされた。
なかなか会合に出られないなど、様々な状況の友に、こまやかに心を配り、足を運び声を
かけるリーダーの振る舞いは、まさに御本仏に直結している。
それはまた、国連が志向する「誰も置き去りにしない」社会の建設にも、連動していくと
いえよう。
「困難があるから福徳も大きい。励まし合って、強く朗らかに勝ちゆくのだ」と、恩師は
叫ばれた。
あの大阪の戦いの折、関西本部の勤行会に幼子らを連れ、遠慮がちに後ろで参加していた
母がある。夫の失業や姑の介護に直面しつつ、地区の太陽として「蝸牛のような歩みでも
苦しむ人と一緒に勝ちたい、皆に功徳を受けさせたい」と戦ってくれた。
その誓いの通りに、自他共の幸福勝利を飾られた。幼子らはも大学の教授となり、後継の
道を歩んでいる。
ともあれ、大聖人より託された広宣流布の大地から、地涌の人材が躍り出ないわけがない
友情の花が咲き、仏縁の実りが広がらないわけがない。 さあ、新たな幸福拡大の劇を、
我らの地域から!
大白蓮華2017年2月号№808 巻頭言
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青:平和
黄:栄光
赤:勝利
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